奈良県桜井市の宿大正楼

桜井市立埋蔵文化財センター

木製仮面が出土した纒向遺跡

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邪馬台国の女王卑弥呼の候補地とされる纒向遺跡に於いて、呪術に使われたのではないかと思われる木製仮面が出土しています。アカガシ製の仮面で、 未使用の鍬(くわ)の刃を転用して作られています。

木製仮面を見学するには、国道169号線沿いにある桜井市立埋蔵文化財センターへ向います。大神神社大鳥居のすぐ近くで、料理旅館大正楼からも徒歩7~8分で アクセスすることができます。

木製仮面 桃の種

古代の木製仮面では国内最古と言われます。埋蔵文化財センターの玄関を入るとロビーが設けられており、その右手に展示収蔵室があります。ワンフロアのみの 歴史資料館ですが、大変貴重な文化財が並べられています。木製仮面には三日月形の眉も線刻されており、周りに赤い顔料が残されていたそうです。口の部分には 鍬の柄が差し込まれていたんでしょうね。よく見ると、鼻の穴もちゃんと開けられています。

考古学ファン必見の展示物

魔除けを意味する桃の種

木製仮面の右隣に、同じく纒向遺跡から大量に出土した桃の種が展示されていました。
纒向遺跡から出土した桃は、現在私たちが食べている桃とは違う品種のようです。万葉集の歌にも詠まれている毛桃(けもも)に近い品種なのかもしれません。 桃には不思議な力が宿ります。古代の人たちは桃に霊力を感じ、魔除けの道具として使っていた可能性があります。昔話の桃太郎、桃を模った屋根瓦、京都晴明神社の 厄除桃等々、桃のパワーにあやかったものもたくさん見られます。

大福遺跡の人骨 桜井市立埋蔵文化財センター

大福遺跡の人骨も展示されている桜井市立埋蔵文化財センター

展示収蔵室に入るや否や、一番最初に出迎えてくれたのが、「松ヶ下地区の土壙墓(弥生時代中期)」と記された大福遺跡の人骨です。やはりインパクトがあります。 土壙墓(どこうぼ)とは土中に穴を掘っただけの簡単なお墓のことで、縄文~弥生時代に見られる墓の形式です。解説にもありましたが、腕が極端に折り曲げられて 埋葬されているのが印象に残ります。

桜井市立埋蔵文化財センター 住所:奈良県桜井市芝58番地の2

<入館時間> 午前9時~午後4時 休館日は毎週月・火曜日、祝日の翌日、年末年始

<入館料金> 大人200円 小人100円
団体料金(20名以上)は大人150円 小人50円

<アクセス> 近鉄桜井駅下車~天理駅行きバス三輪明神参道口下車~北へ徒歩2分