三輪そうめんの素麺作りの様子を伝える動画です。
「料理旅館大正楼」のある奈良県桜井市三輪は三輪そうめんの里です。 奈良の名産として知られる三輪素麺はお中元の定番商品のひとつですよね。
三輪そうめんは、毎年秋から冬にかけての寒い期間に製造されます。
手延べそうめんの原材料は小麦粉・塩・水・綿実油の4つです。 小麦粉をミネラル豊富な塩水でこね、団子踏みの要領でのばします。さらに、渦巻状に切り目を入れて帯状にする工程を経ます。 麺の乾燥と付着を防ぐために綿実油を表面に塗ります。
あとは、何段階にも少しずつ撚りをかけながら細くのばして熟成させていきます。
そうめん作りで一番有名な光景がかどぼしです。
そうめんを天日干しにしている、三輪の里ならではのあの風景です。
熟成によってしなやかになった麺を機(はた)に掛け、いわゆる”三輪素麺の細さ”にまで少しずつ引きのばして天日干しにします。
丹精込めて作られたそうめんは、「素麺蔵」で長い期間熟成されることで旨味を増していきます。高温多湿の梅雨を越すことによって旨味が引き出されて いくんですね。
梅雨を越すことを「厄をこす」と表現します。二度目の厄をこしたそうめんを古物(ひねもの)といいます。 古物はコシがあって風味も豊かで美味とされています。