奈良の宿大正楼

吉野川の鮎

年魚・香魚とも書く吉野川の鮎

アユは川魚の中でも最も気品の高いものとして賞味されています。アユは漢字で「鮎」と書きますが、「年魚」、「香魚」という表記もあります。

鮎の塩焼き 大正楼中庭

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鮎の塩焼きと、料理旅館大正楼の中庭の写真。

鮎の一生を学習

年魚とは、1年きりのはかない生命の魚という意味です。

河口で孵化した稚魚は海に下り、翌年の早春に川に戻って遡ります。5~6月頃は若アユと呼ばれます。
さらに9月末頃には抱卵し、やがて川を下り始めます。これを落ちアユといいます。河口まで下った子持ちアユは、産卵すると間もなく一生を終わることになります。

海から川を上り始めた稚魚は、水中の小生物や川底の石に付いている藻を食べて成長します。
その藻の香りを持つことから香魚ともいわれるわけです。

鮎の料理法をご案内

鮎の持ち味を存分に味わえる料理として、はらわたを抜かずに姿のまま塩焼きにし、焼きたてをタデ酢で食べる「鮎の塩焼き」があります。

また、素焼きにしたアユに練り味噌を付けて焼き目をつける「鮎の魚田」もなかなかの美味です。
その他、姿寿司、甘露煮、はらわたの塩辛であるうるかなども人気があります。

万葉集にも詠まれた鮎の歴史

吉野川や飛鳥川の鮎は古い歴史を持ちます。

神功皇后が三韓遠征に出発する際、松浦の玉の島でアユを釣って戦勝を占ったという伝説が残されています。万葉集にも数多く詠まれ、古来から鮎に親しんできた 様子がうかがえます。