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高松塚古墳

四神の意味

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四神(しじん)とは東西南北の四方の守り神のことを意味します。 東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北は玄武です。

四神はそれぞれ、色でも表されます。
太陽の動きからいうと、日が登る東は青、南にある正午の太陽は赤、日が沈む西は白、北にある真夜中の太陽は黒です。 青の青龍、赤の朱雀、白の白虎、黒の玄武というわけです。

高松塚古墳壁画館 四神の玄武と朱雀

高松塚古墳壁画館と、四神を花で模ったオブジェ(手前が玄武、向こう側が朱雀)です。

高松塚古墳の見所

人の一生と四神の関係

四神相応という言葉があります。
これは四神に相応した最も貴い地相のことをいいます。南の方角を向いて立ち、左方向の東に流水のあるのを青龍、右方向の西に大道のあるのを白虎、 正面である南にくぼ地のあるのを朱雀、後方である北に丘陵のあるのを玄武とします。官位福禄、無病長寿を併せ持つ地相とされます。 平安京などもこの地相を持っているとされます。

高松塚古墳やキトラ古墳の壁画に見られるこれら四神の星宿図はミステリアスな魅力をもって私たちに迫ってきます。
広大な宇宙を封じ込めて眠る古墳内部の、壮大なスケールが感じられます。

青春という言葉にも四神の伝承が感じられます。
太陽の動きと同じで、人の一生にも当てはめてみることが出来ます。
まだ世の中のことを知らない人のことを、よく「青い」「青二才」などという表現で言い表します。青い春、正に青春時代のことです。青龍に由来する言葉なんですね。

朱雀の時期は人生に例えるなら、働き盛りの世代ではないでしょうか。
赤く燃え上がってエネルギーを燃焼させる時です。そして暮れなずむ秋へ・・・北原白秋という詩人がいましたが、秋は白に例えられるんですね。
酸いも甘いも味わい尽くした、その道の達人のことを玄人と言います。四神に象徴される言葉の意味は、正しく人生の流れと同じです。

国宝高松塚古墳壁画の修復

高松塚古墳壁画は国宝に指定されています。

日本史の教科書には必ずと言っていいほど、高松塚古墳壁画の飛鳥美人像が掲載されていますよね。日本人なら誰もが知る高松塚古墳。 歴史探究に熱心な考古学者でなくとも、高松塚古墳はよく知られています。
昨今はカビによる壁画保存問題で揺れ動いていますが、後世に素晴らしい財産を残していけるよう願ってやみません。

高松塚古墳壁画館の入館料は250円。開館時間は9時~16時30分となっています。 当館大正楼から高松塚古墳へのアクセス方法は、県道15号線(桜井明日香吉野線)経由で約20分ほどです。

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